タクシーが盲導犬を断った…「補助犬の拒否は、人権問題」と指摘

盲導犬は本当に座席を汚すのか? タクシー拒否事件、専門家に聞いてみた
金沢市内のタクシー会社が、盲導犬を連れた視覚障害者の男性の乗車を拒否していたことがわかりました。運転手は「以前に席を汚された」と説明したそうです。身体障害者の補助犬の乗車を拒むことは法律で禁止されています。盲導犬が座席を汚すことはあるのか? 実際に盲導犬は、どんな風に乗車するのか? 専門家に聞きました。

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法律違反、車両の運転停止処分も

国土交通省石川運輸支局によると、3月3日午後2時半ごろ、金沢市武蔵町のデパート前で盲導犬を連れた男性がタクシーに乗ろうとしたところ、男性運転手が拒否しました。

男性から連絡を受けた支局の調査に対し運転手は、「以前、盲導犬を乗せたときに座席が汚れ、次の客に苦情を言われたため誤った対応をしてしまった」と話したそうです。

運輸支局はさらに事実関係の調査を進め、処分内容を検討しています。道路運送法では、身体障害者の補助犬の乗車を拒むことを禁じており、違反するとタクシー会社に一定期間、一部車両の運転停止処分が下されます。

ニュースを受けてツイッターでは「言語道断」「これはアウトだわぁ」など運転手の責任を指摘する声や、「車内で排泄(はいせつ)してしまったら弁償は必要ではないか」「盲導犬が座席に座ることはない」など、様々な意見が投稿されました。

「座席シートに座ることはありません」

実際、盲導犬は、どんな風にタクシーに乗るのでしょうか? 公益財団法人「日本補助犬協会」によると、盲導犬がタクシーに乗る時は、通常、座席の下、人間の足元にいます。座席シートに座ることはありません。

担当者によると「汚れの受け止め方は人によって違いますが、車内で方向転換をしようとして、毛が座席に付いてしまうことはあります。ただ、多くのユーザーが、盲導犬に服を着せるなどの配慮もしています」と話します。

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 汚物によるトラブルの可能性はあるのでしょうか? 「前脚がシートに触れた時に汚れがついてしまった可能性もありますが、車内で排泄するような汚物によるトラブルが起こることは、訓練された盲導犬では考えられません」(担当者)