「さかさ箸」に「手皿」…実はタブーにあたる食事マナー

良かれと思いきやタブーにあたる食事マナー

マナーは思いやりの心のあらわれとも言えます。ですが、良かれと思ってやっている所作のなかには、逆に相手に不快感を与えてしまうことも・・・

たとえば、大皿料理が出された際、直箸は失礼にあたるからというので「さかさ箸」で調理を取り分ける人がいますが、これはマナー違反です。

他にも、知らずのうちにマナー違反をしていることがあるかもしれません。要チェック!

●「さかさ箸」は不潔な印象を与える

和食の世界には「忌み箸」といって、やってはいけない箸の24のNGマナーがあります。そのうちのひとつが「さかさ箸」です。

自分の口に入れた箸先で大皿料理に手をつけるのは失礼にあたると考え、多くの人が箸をひっくり返して使用するという気遣いをみせます。

ですが、ひっくり返した部分はもともと手で握っていた部分になるので、これも不潔な印象を与えかねません。さらに、いざ箸を持ちかえた際には、自分の手も汚してしまうことになります。

このようなときはお店の人に頼んで別に箸をもらい、その箸で取り分けるようにしましょう。

●「手皿」より「小皿」を使おう!

箸を持つ手と逆の手を皿のように添えて料理を食べる、いわゆる「手皿」をしている人も多くみかけます。何となく上品そうにも見えてしまうのですが、これもマナー違反です。汁などが手皿に垂れてくることもあり、相手に気をもませかねないからです。

和食では器を手に持って食べるのがマナーです。大皿の場合で汁が垂れそうなものを取るときなどは”エアお皿”ではなく、小皿や懐紙で受けるようにしましょう。

●お椀のフタを裏返して戻してはいけない

フタのついた椀物が出された際、食べ終えたという印に、フタを裏返しているとか、ちょっとズラして重ねて戻すという人が少なくありません。じつはこの気遣いもあまり好ましくありません。

塗り椀の場合はとくに、表面を傷つけることにもなりかねないからです。出されたときと同じよう、フタをかぶせて戻しましょう。

●おしぼりでテーブルを拭くのはNG

自分のテーブルの上が汚れていると落ち着かないからといって、おしぼりでサッと拭き去ってしまうのはマナー違反です。

テーブルについたコップの水滴など、わざわざ店員さんを呼んで拭いてもらうまでもないと思って、自分でやってしまいがちですが、おしぼりで拭いて良いのは手だけです。

つまり、顔や首を拭くのもNG。夏場にはよく見かける光景でもありますが、マナー違反であることに変わりはありません。

大の大人でも、良かれと思ってこうしたマナー違反をしている人が少なくありません。あなたはいかがでしたか。知らなかったという人はぜひ次回から実践してみてくださいね。

スポンサーリンク

文・鈴木ゆかり ※参考『それマナー違反ですよ!』(岩下宣子・監修/宝島社)